運輸安全マネジメントに係る情報の公開について、貨物自動車運送事業法第24条の3及び貨物自動車運送事業輸送安全規則第2条の8に基づき行います。
1. 輸送の安全に関する基本的な方針
安全に関する基本的な方針
【基本姿勢】
- 私たちセンコーグループは、物流事業の社会的使命を深く認識し、事業活動における安全確保が事業の根幹であることを、全従業員が正しく理解し、安全の向上に寄与する取組みを推進する。
- 経営トップは、現場からトップまでが一体となって事業活動における安全の確保と安全性の向上に努めるよう積極的に主導する。
- 安全の基本は、健康な心身であることをセンコーグループで働く者一人ひとりが強く意識し、適切な健康管理を実践する。
【重点施策】
- 関係法令を遵守し、社会的責任を果たす。
- リスクアセスメントを徹底し、あらゆる安全リスクを低減する。
- 健康管理体制の充実と自主健康増進によって「健康障害」を防止する。
- 安全衛生活動に関する情報について積極的に公表する。
2. 輸送の安全に関する目標及び当該目標の達成状況
- 自動車事故報告規則第2条に規定する交通事故(重大事故)は、発生ありません。
- 2023年の交通事故は、27件発生しました。
- 2024年度は、「交通事故ゼロ」を目指します。
3. 輸送の安全に関する組織体制及び指揮命令系統
2024年管理責任体制 (PDF : 54KB)
4. 輸送の安全に関する重点施策
年度重点施策を策定し、以下の項目に取り組んでいます。
2024年度重点施策
- 新規グループ参入会社を含めたグループ内の安全衛生管理体制の水準向上と、安全シナジーの創出
- 安心して働ける企業になるための環境整備
- 現安全関連システムの再構築により、安全経営の見える化を強化させ、活用推進を図る
- 安全先進技術の継続した導入の推進と、人と技術の融合によるより安全且つ環境にも優しい職場・労働環境の推進
- 教育・訓練の拡充と教育方法の革新(Eラーニング等の活用拡大)の推進
5. 輸送の安全に関する計画と実績
輸送の安全を確保するため、計画を作成し、実施しています。
2023年度実施状況
- コンプライアンスとローリスクな物流体制構築
①2024年4月1日より改善基準告示が改正されるのに備え、全社で社内システムを一部改修し、ドライバー時間管理の強化を図りました。
・改正改善基準告示施行対応のWEB化によるシステム機能の高度化及び利便性向上を行いました。
②AIドラレコ導入による追突事故防止対策の推進しました。
・AIドラレコを活用した事業所において、安全性強化指導の継続に取り組みました。
③従業員の高齢化に伴う健康リスクの高まりに対する取り組みを強化しました。
・健康機器のテスト実施を行い、心細動測定器は健康診断と同じ結果を測定でき、効果が見込めることを確認しました。
- 車両事故削減強化
・重点改善事業所を設定し、定期的に取組状況を確認し、「褒め合う」職場風土作りで安全活動が活性化しました。
・過去に起こった重大車両事故を題材に安全活動に取り組み、再発防止に努めました。
- 教育訓練の拡充
・トレーナー体制の拡充に向け第19期生安全運転トレーナーを養成し増員を図りました。
6. 輸送の安全に関する予算等の実績額
安全活動計画に基づき実施しています。主なものは下記の通りです。
- 集合訓練による教育の実施(ドライバー安全訓練・地区訓練、運行管理者研修等)
- 安全投資の実施 (新デジタコ、AIドラレコ、先進技術導入等)
- 運転適性検査の実施(一般診断等)
- 各種安全関係会議の実施(安全衛生委員会、安全会議等)
- 健康診断の実施(定期健康診断等)
- SASスクリーニング、薬物検査の実施
- 連続無事故無災害表彰(個人安全表彰等)
- 安全担当等人件費 (安全品質環境担当、看護職等)
- センコー技能コンテスト開催
これらをあわせて総額968百万円になりました。
7. 事故、災害等に関する報告連絡体制
2024年報告連絡体制 (PDF : 54KB)
8. 安全統括管理者、運輸安全管理規程
安全統括管理者
取締役専務執行役員
安全品質環境担当
2022年4月1日任命
大越 昇
運輸安全管理規程
2007年10月1日に制定した「運輸安全管理規程」を2012年6月1日付で改定し、貨物自動車運送事業法第16条第1項に基づき、2013年5月23日近畿運輸局長に「運輸安全管理規程」を届出しました。
運輸安全管理規程 (PDF : 1.7MB)
9. 輸送の安全に関する教育及び研修の計画・実績
弊社教育施設「クレフィール湖東」における体験学習による行動の習慣化を中心としたドライバーの訓練を実施しております。
2023年度実施状況
- 管理者・安全担当者研修
・新任運行管理者、運行管理者研修を4回(6月、11月)開催し、160名が参加しました。
・専任安全品質環境担当者研修 (集合研修)を6月に開催し、26名が参加しました。
・全店専任安全品質環境担当者連絡会 (リモート会議)を4回(7月、9月、1月、3月)開催し、93名が参加しました。
・兼任安全品質環境担当者研修(リモート研修)を1回(7月)開催し、24名が参加しました。
・グループ会社安全担当者研修 (集合研修)を2回(7月)開催し、40名が参加しました。
- ドライバー研修
弊社研修施設クレフィール湖東を活用したドライバー安全運転訓練 (短期育成2週間・基礎・プロドライバー・トレーラー訓練)を年間通して開催しています。
・クレフィール湖東でのドライバー訓練の受講者は、センコーグループ全体で1,046名となりました。
各支店の安全品質環境担当、安全運転トレーナーが主体となった、「地区訓練」を年間を通じて開催しています。
・また、安全運転トレーナーを講師とした「地区訓練」も各エリアで実施し、2,368名が受講しました。
推奨訓練内容として、若経験者、高齢者、事故惹起者を優先的に実施しました。
①「車両特性を理解する」➁「ミラーのみでの後退は距離感がつかめないことを体感し、目視確認の必要性を理解する」
(オーバーハング・内輪差・後退などによる事故を発生させないための実技教育)
又、業務経験年数3年未満の地区訓練対象者には、業態、職場特性や受講生(新人~ベテラン)に合せ「センコー流」などを参考に内容を構築し教育を実施しました。
10. 輸送の安全に関する内部監査と安全実力度評価並びに措置内容
経営者・現場事業所を対象に輸送の安全に関する内部監査を実施しています。
2023年7~9月に、センコーグループの車輌事業所及び倉庫・構内系の331事業所にて安全実力度評価を実施しました。これは、真の安全実力度を計り、改善と更なる安全レベル向上を進めるものです。
ストロングポイント(事業所の活動で素晴らしいところ)の横展開と改善事項の是正は、新システムを活用し、安全活動を展開しています。
各支店では、安全衛生委員会において基準以下項目の改善計画の進捗を確認しPDCAのサイクルを回しています。
尚、運輸安全マネジメントの中で、交通事故・労働災害に関するリスクを抽出し、リスクマネジメントや安全システムを活用しリスクの低減に向けた活動を強化継続していきます。
2024年度は安全システムのバージョンアップを行い、更なる安全管理の強化を図り、事故防止となるよう取組みを進めていきます。
11.行政処分
発生はありません。